労働者の半分は前の仕事でのパスワードを使用している(2023年5-6月号)

労働者の半分は前の仕事でのパスワードを使用している

モーガン・オルーク[*]


RISK MANAGEMENT May-Jun

パスワードマネージャー.comによる米国の労働者1,000人を対象とした調査では、回答者の47%が、以前の職場でのパスワードをまだ使用していることを認めている。労働者は会社の電子メール、有料ツール、定期購読、さらには会社のデータにアクセスするために、これらのパスワードを使用することが最も多かった。

ほとんどの場合、彼らの動機は悪意のあるものではなかった。労働者の半数以上(56%)が個人的な使用のためにこれらのアカウントにアクセスしたと回答し、他の労働者は以前のクライアントや顧客とつながりたい(43%)、または別の仕事への助けが必要(39%)と回答した。しかし、10%は企業活動を妨害したかったからと回答しており、これはセキュリティに大きな影響を与える。

労働者がこれらのアカウントにアクセスできるのは、退職後にパスワードが変更されなかった、または現在の従業員がパスワードを共有していたためである。

パスワードマネージャー.comのプライバシーおよびサイバーセキュリティ担当主任ダニエル・ファーバー・ファンは、「企業は情報を適切に管理するインセンティブを創出し、パスワードや企業アカウントを含む情報の意図的または過失による使用に対する罰則や是正を検討すべきである」と述べた。

トピックス
サイバー、犯罪、人的資源、セキュリティ、技術


注意事項:本翻訳は“本翻訳は“Half of Workers Use Former Employers’ Passwords”, Risk Management, , May-June,2023, p.30 ,をRIMS日本支部が翻訳したものです。原文と和訳に相違があるときには、原文を優先します。本文中は敬称略です。

[*] モーガン・オルークは本誌編集長兼RIMS出版担当取締役