サイバー攻撃の増加に伴い、評判への影響に対する懸念が高まる (2025年3-4月号)

サイバー攻撃の増加に伴い、評判への影響に対する懸念が高まる (2025年3-4月号)

ヒラリー・タットル[*]


2025年3月-4月web特別版

 ヒスコックスが調査した2,150人のサイバーセキュリティ専門家のうち、67%以上が過去1年間に組織がサイバー攻撃の増加を経験したと回答している。サイバー保険の加入率は引き続き上昇しているが、ビジネスリーダーの4分の1以上が、組織にはサイバー・インシデントに関連する財務リスクを管理するのに十分なリソースがないと述べている。回答者は、金銭的な損失に加えて、サイバー・インシデントに起因するブランド評判へのリスクについてもますます懸念している。

 ブランドへのダメージとサイバーリスク管理の収益への影響を認識し、61%がサイバー攻撃による評判の損失がビジネスに多大な損害を与えると回答し、64%がクライアントとパートナーのデータを安全に処理しないとビジネスを失うリスクがあると回答した。過去1年間のサイバー攻撃の影響について尋ねたところ、47%が自社の新規顧客獲得が困難になった、43%が顧客を失った、38%がブランドの評判に悪影響を及ぼした、21%がビジネス パートナーを失ったと回答した。

 回答者がこれらの影響を経験した割合は、昨年よりも大幅に高く、昨年は20%が顧客獲得が困難になった、21%が顧客を失った、25%が宣伝に関連したブランドの損害を受けたと回答している。

トピックス
サイバー、評判リスク


注意事項:本翻訳は“As Cyberattacks Rise, Reputation Impacts Draw Increasing Concern ”, Risk Management Site ( https://www.rmmagazine.com/articles/article/2025/03/25/as-cyberattacks-rise-reputation-impacts-draw-increasing-concern) March 2025,をRIMS日本支部が翻訳したものです。原文と和訳に相違があるときには、原文を優先します。本文中は敬称略です。
ヒラリー タットルは本誌編集長。